「芭蕉にもビートルズにも駄作あり」

今朝の毎日新聞の投稿川柳にあった。この川柳のせいで、はたしてビートルズの駄作とは何なのかを考えるのに、2時間近くを費やすはめとなってしまった。(芭蕉の駄作についても考えたのだが、そもそも10首ほどしか知らないのであるから、こちらの問題についてはすぐに「わからない」との結論を得た)
何をもって駄作とするか、まずこれに30分かかった。一度聴き始めたら最後まで聴き通すのが常である彼らのアルバムの中にあって、どうしても早送りしたくなる衝動にかられる曲、こう定義することにする。BEST(WORST?)5を選曲しようとしたが、4曲という中途半端な数字となってしまったので1曲にしぼる。

『フール・オン・ザ・ヒル栄えある駄作に選定されたのはこれ。ポールは大好きなのだが、これについては詩も曲もあざとさがあまりにも出すぎている(しつこいけれど彼のあざとさは嫌いじゃないのよ)。丘の上に立つ愚者はポールなんだよと言われても、ふーんである。
ちなみにもう20年ほど前だと思うが、ラジオでビートルズのワーストを選ぶ企画があった。そのときは『イエローサブマリン』が2位、そして1位は『エヴリー・リトル・シング』だった。あの曲はむしろ好きな方なので、ひどく驚いた記憶がある。